種鶏の育成や鶏卵の生産事業
私たちは、ドイツ製の機械化システム鶏舎を導入し種鶏の育成や鶏卵の生産事業を運営しています。
種鶏の育成・種卵生産、孵卵、採卵鶏育雛・育成、養鶏採卵など、安心・安全・品質を大切に生産しています。
当社内での主な流れ
当社内での主な生産の流れです。
当社では大きく分けて次の4つの生産活動を行っています。
①種鶏場:種鶏の育成・種卵の生産(神田第一農場・豊中農場)
②孵化場:初生ひなの孵化(本社工場)
③育成場:採卵鶏の育成(二ノ宮農場・リバーサイド農場・財田農場・一ノ谷農場・丸亀農場)
④採卵農場:鶏卵の生産(神田第二農場・仲南農場)
種鶏育成・種卵生産
ひなを育成して、皆さまが口にするたまごの親の親(種鶏)を育てます。
種鶏の雄鶏と雌鶏を同じケージで飼うことで有精卵が生産され、これを種卵と呼びます。種鶏場で生産された種卵は自動集卵され、ただちに孵化場へ搬入されます。
鶏舎内を見回って鶏をよく観察し、鶏にとって快適な環境づくりをはじめ、たまごの生産効率を高めるための餌や水の管理、除糞、集卵のための機械の調整やメンテナンスなどが主な仕事となっています。
孵卵
産まれたての種卵を受け入れ、孵化・ひなの雌雄鑑別・出荷等を行っているのが孵化場です。
先進的な衛生管理と安全対策を実践している孵化場はお取引先からも高い評価をいただいています。
以前は、肛門鑑別法がメインで特殊な技能が必要とされていましたが、現在は鶏の育種改良によって羽根の形状から雌雄を鑑別する羽毛鑑別法や、羽根の色で雌雄を鑑別するカラー鑑別法などが主流となっています。
採卵鶏育雛・育成
種卵から孵ったひなは、まずは餌と水を覚えるための餌付けが行われます。生後間もないひなはまだ十分に体温調節ができないため、デリケートなコントロールが求められます。
育雛場で最も大事な仕事が餌付けです。餌付けとは生まれて間もないひなに餌を食べたり、水を飲んだりできるように教えることです。鶏舎内の温度が低いと餌付けがうまくいかないなど、とても難しいところがあります。餌付けというのは、そのひなたちの一生を決めてしまう繊細で重要な仕事です。
およそ30日齢ほどで育雛のプロセスが終了、その後育成場に移してたまごが産めるようになる115日齢から120日齢くらいまで育成します。育成場ではひなが病気にならないようにワクチン接種を行ったり、健康な鶏に育つように飼養管理します。
養鶏・採卵
たまごは人の手でつくることはできません。自然の摂理によって産まれるものです。
人間ができるのは「健康な鶏から健康なたまごが産まれる」という基本にのっとり、生き物に対する敬意をつねに忘れず、産卵のためのベストな環境を整えていくことなのです。
鶏に快適な環境を用意して適正なサイズのたまごを産むように調整します。鶏の体重、たまごの重量、産卵数をつねに計測して、鶏種ごとに決められたマニュアルと比較しながら、餌の量や種類、照明の点灯時間、鶏舎内の温度などを決めていきます。
GP・パッキング
GPセンターは「Grading and Packing Center」のことで、たまごをさまざまな方法で検査し、選別・包装を行う施設のことです。
当社は他社GPセンターへ委託しています。
作業風景
生後の様子
鶏ふん処理
創業以来、鶏ふんを加工し、環境にやさしい有機肥料を製造することは当社の主な役割の1つです。当社の発酵鶏ふん肥料は国内のみならず、韓国・中国・台湾・マレーシアといった国への販売規制をクリアした高品質のものであり、国内外問わず幅広く使用されています。製品は粉末状またはペレット状で提供しています。
当社の発酵鶏ふん肥料は有機成分(OM)と窒素分が高く、OMの範囲は44~65%、C/N比は9~12です。
発酵工程
鶏ふんは特別な微生物によって発酵します。発酵には最低90日間ほどかかり、発酵の際に発生する熱によって大腸菌・サルモネラ菌といった有害な細菌は死滅します。発酵過程において、温度は75~80℃にまで上がります。